Facilities

電子天秤

Mettler Teledo XA105DUV, etc.

感度の異なる3台の電子天秤を用途により使い分けています。写真は測定実験用のもので、イオナイザー(除電器)が設置されています。

純水製造装置

Yamato Scientific Ion-Exchange Water Purifier WL220

イオン交換とろ過によって JIS K 0557 A3 レベルの純水を得ることができる装置です。より高い純度が必要な実験には超純水などを購入して用います。

紫外-可視分光光度計

Hitachi High-Tech Spectrophotometer U-3900

190–900 nm の波長範囲における光吸収挙動を測定することができるダブルビーム型分光光度計です。分散液などの非溶液系試料の際には、オプションの φ60mm 積分球を取り付けて測定します。

蛍光分光光度計

Hitachi High-Tech Fluorescence Spectrophotometer F-4500

単色光化したキセノンランプ光の照射に伴う試料からの発光を観測する装置です。検出器を浜松ホトニクス R928F型光電子増倍管に変更しているので、長波長領域の光をより感度よく検出できます。

絶対発光量子収率計測装置

Hamamatsu Photonics Quantaurus-QY Plus C13534-02

試料からの発光の量子効率を決定する装置です。溶液や薄膜、粉体など、さまざまな形態の発光材料の物性を評価することができます。また温度可変ユニットを使用することによって室温以上の温度領域や液体窒素温度(77 K)における発光量子収率も決定できます。2023年2月にアップグレードし、高感度計測・近赤外領域計測ができるようになりました。

フーリエ変換赤外分光光度計

JASCO Fourier-Transform Infrared Spectrometer FT/IR-4600

物質の振動を反映する赤外線の吸収挙動を観測することによって、試料を定性・定量できる装置です。試料台オプションを交換することで透過法、拡散反射法、減衰全反射法で測定することができます。

ピコ~サブマイクロ秒時間分解発光測定システム

フェムト秒パルスレーザー光(Spectra-Physics Tsunami 3941-M1BB型フェムト秒パルス Ti:Sapphire 発振器)またはピコ秒パルスレーザー光が照射された試料からの発光の時間変化を、浜松ホトニクス C5094型分光器+C4334型ストリークカメラにより検出することによって発光性励起状態の動的挙動を追跡します。クライオスタットを使用することによって液体窒素温度(77 K)での測定も可能です。2023年2月にパルスピッカー・周波数ダブラーを更新し、より高感度に検出できるようになりました。

ナノ~ミリ秒時間分解発光&過渡吸収測定システム

ナノ秒パルスレーザー光(Continuum Surelite II-10型ナノ秒パルス Nd:YAG レーザー)が照射された試料からの発光や光吸収の時間変化を観測することによって、発光性・非発光性を問わず励起状態や過渡種の動的挙動を追跡します。クライオスタットを使用することによって液体窒素温度(77 K)での測定も可能です。

レーザー捕捉・蛍光顕微鏡システム

集光したレーザー光の焦点位置に微小物体を捕捉(光ピンセット)しながら蛍光顕微鏡観察(ニコン Eclipse TE-2000U型倒立顕微鏡)を行うことができます。写真の自作システムのほか、2本の捕捉光で試料の形態変化などを行うことができる市販のシステム(シグマ光機 マイクロマニピュレーションシステム)があります。

量子化学計算

Gaussian 16 + GaussView 6.0

分子軌道計算によって物質の構造や電子状態、化学反応の経路などに関する情報を獲得します。実験により得られた情報を総合して、対象物質の振る舞いを紐解きます。

真空ライン

空気中の酸素や水と反応してしまう試料をアルゴン雰囲気や減圧下で封じることによって、対象とする測定・合成を実施できるようにします。簡単なガラス細工もここで行います。写真の測定試料用のもののほか、ドラフトチャンバーには1台ずつ合成実験用のものを設置しています。

ドラフトチャンバー

揮発性の物質などを排気するための装置です。2021年10月に新しくなりました。写真にある3台のほか、各実験卓にはフレキシブルフードが設置されています。

合成反応システム

有機化合物、金属錯体、高分子化合物の合成を行います。加熱にはビーズバスを用いています。

極低温反応機

Techno Sigma UC Reactor UCR-80N

液体窒素やドライアイスを使用しなくても、−80°C まで冷却して反応を行うことができる装置です。

マイクロ波合成装置

J-Science Lab Green Motif I

最大 300 W のマイクロ波を照射することによって、反応混合物を急速かつ効率よく加熱できる装置です。

ロータリーエバポレーター

EYELA N-1210, etc.

真空ポンプで減圧することによって、試料を濃縮、溶媒を除去することができます。実験室内に3台設置しています。それぞれに真空コントローラーが接続されており、溶媒ごとに適正な真空度を調整してくれます。

分析用高速液体クロマトグラフ装置

JASCO LC-2000Plus System

固定相カラムと移動相液体との間の物質分配を利用して試料物質を分離・分析する装置です。分離した試料を吸収スペクトル検出することにより定性・定量できます。

リサイクル分取高速液体クロマトグラフ装置

Japan Analytical Industry LC908 System

大量の試料溶液を一度に分離して取り出すことができる装置です。3本のサイズ排除カラム(JAIGEL-1H × 2 + JAIGEL-2H × 1)を繰り返し通過することでわずかなサイズの違いでも分離することができます。このほかに、順相や逆相中圧カラムを用いたシステムもあります。

ゾーンメルト精製装置

Design Scientific Zone Refiner MiniZone II

試料を融解するヒーターを徐々に移動させることで、凝固点降下現象により試料を精製する装置です。

単結晶X線構造解析装置

Rigaku XtaLAB Synergy-S/Mo

単結晶試料に様々な角度からX線を照射し、その三次元的な散乱パターンから原子の空間配列を決定する装置です。液体窒素の吹付によって −170°C 程度まで冷却して測定することができます。

超伝導核磁気共鳴装置(共同利用機器)

JEOL JNM-ECZ400S

磁場環境下で電磁波を照射することにより原子のおかれた環境や運動状態を評価するための装置です。

直交飛行時間型質量分析計(共同利用機器)

Bruker compact QTOF

エレクトロスプレーイオン化(ESI)法または大気圧化学イオン化(APCI)法を利用して対象分子の質量を測定する装置です。高分解能測定により分子を構成する元素の種類や部分的な組成まで知ることができます。

粒子径・分子量・ゼータ電位測定装置(共同利用機器)

Malvern Panalytical Zetasizer Nano ZSP

分散媒中をブラウン運動している微粒子にレーザー光を照射することで得られる散乱光の時間的な揺らぎを観測することによって、粒子径などの情報を得ることができる装置です。