HOME 学群について 専攻について 研究室 大学院 進学・就職
高知工科大学環境理工学群
ホーム > 専攻について

専攻について

3つの専攻

応用物理専攻

物理学を応用・駆使し、物理や現象の本質に
実験とシミュレーションで挑む

応⽤物理学は、力学・電磁気学・熱力学・量⼦力学・統計力学といった基礎物理学と、固体物理学・材料科学・社会物理学などを融合し応⽤することで、物質のミクロ構造からマクロな社会現象までを理解し説明する学問です。例えば、軽いけどとても強い、光を通すにもかかわらず電気も通すなど、かつては夢であった特性ともつ材料の創成が可能となるのです。また、複雑な事象の本質をシミュレーションにより理解し、さらには未知の現象を予測することができます。

応用物理専攻では、⾃然科学の幅広い知識に基づいて応⽤物理学の素養を⾝につけます。卒業研究を通じて、コンピュータシミュレーション・精密計測の基づいた数値解析や未来予測、物質(材料)の合成・機能付加・特性および構造の評価など様々なスキルを習得します。卒業⽣は、製造業を中⼼に企画開発部⾨、製造部⾨、技術営業部⾨等の様々な分野で活躍できます。⼤学院に進学すれば、深化した専⾨性と研究力を武器に、さらに先端的な研究開発に携わることもできます。

機能化学専攻

ナノサイズの分子を設計・組み立て・評価し、
“ものづくり”の原点を学ぶ

⾝の回りの物質は、「光る」「曲る」「歪む」「取り込む」「吸い付く」など様々な機能をもっています。これらの機能を⽣み出し、さらに⾼性能化して私たちの⽣活に役⽴てるには、原⼦や分⼦レベルでの設計・合成・評価が必要です。機能化学専攻では、
物質の構造や性質、反応に関する基礎知識を習得するための教育と、化学を駆使した機能性物質の開発に取り組んでいます。さらに修⼠課程では、より⾼度で実践的な研究活動を通じて機能性物質をつくり、評価する専⾨力を養います。

化学とは、様々な現象や性質を物質の⽴場から探求する学問です。⼀⾒関連性がない事象同⼠であっても俯瞰することができる「化学の視点」を⾝につけます。さらに研究活動を通じて、問題点を⾒極め、議論と実験を重ねながら検証し、成果をまとめて発表するというプロセスを経験し、世界に通⽤する研究力を⾝につけます。そうして得た知識と経験を⽣かして、研究者、技術者、教育者など、化学の分野に限らず様々な分野で活躍できる⼈材として育つことを目指します。

生命情報専攻

多様な生命情報をもとに構築された
生物システムの仕組みを理解し応用する

生物は多様な生命情報が段階的に組み上げられた多層階システムとしてとらえることができます。そのシステムの枠組みのうえで、生命は様々に変化したり恒常性を維持したりしながら、常にダイナミックな駆動を続けています。そのような生命システムでは、それぞれの階層に膨大な情報が含まれています。生命はそれらを有機的に活用し、遺伝子やタンパク質の働きから細胞の挙動の調整、さらには多細胞組織の形成や多様性をもった生物環境の構築に生かしています。生命情報専攻ではこのような生命情報と生物システムのしくみの基本と応用を学びます。生命情報の複雑ながらも効率的なしくみを理解し、生命情報を読み解く技術を幅広く身につけることは、これからの社会をすべての生命が輝く社会へと導くために大きく役立ちます。

ゲノム情報の解読や応用、生体細胞でのゲノム遺伝子情報の編集、人工遺伝子導入や遺伝子破壊といった遺伝情報の操作に加えて、タンパク質酵素や細胞内代謝物の特性の解析やその人為的改変、生きた細胞を用いた蛍光ライブイメージングなど、生命化学の多彩な先端手法を学びます。医療品・食品の開発や環境浄化・保全など幅広い分野に対応できる応用力が身につきます。さらに、応用物理専攻や機能化学専攻で提供される科目の学習を通じて、多角的な視点からの問題解決能力も育ちます。大学院に進学して深い思索力と探求力を学び、企業の研究開発部門をはじめとした様々な分野で活躍できる人材への成長が期待されます。